武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

金さん、この国をどうするの?(北朝鮮観光3日目)

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 開城から、平壌までは高速道路が一直線。高速道路と言っても、道が悪いので80キロも出すと滅茶苦茶揺れます。これじゃ滑走路には使えないでしょう。

 行きは、李・金監視員と激論を交わしていたので、外の景色を撮影出来なかったので、帰りは北朝鮮の農村風景を徹底的に撮影しようと思いました。

 しかし、北朝鮮の農村風景は、ウイグル地方のようです。土漠のようになってしまっています。山のてっぺんまで木を切り倒し、そこに直接作物を植えた跡が残っています。段々畑にするわけでもなくこんな事をすれば土が流れ、岩が露呈し何も育てられなくなるのは自明の理です。
 なんで、こんな馬鹿な事をするのでしょう。

 でも・・・

 ここは、チュチェ思想の国!自然の力など人民の力に及びません。

 そして、人民は金親子の奴隷の国!

 金親子の理不尽な要求には必ず応えなくてはならない国!

 禿山が延々と続く姿を眺めながら暗澹とした気持ちになります。また、畑には灌漑用水路なども見当たりません。

 なによりびっくりしたのは、川に堤防が無いことです!

 日本に居ると、川に堤防があるのは自然で気にも留めません。むしろ、自然に出来るんではというぐらい勘違いをしてしまう。しかし、川に堤防が全く見当たらない姿を見て、日本の川一つ、用水路一本も先人達が営々と築き上げてきた賜物だったんだと改めて気づきました。

 山に木は無く、川に堤防が無ければ、結果は一つ・・・水害です。

 日本は北朝鮮の水害支援をしないと批難する声が一部ありましたが、自業自得です。おまけに支援しても、銅像作るだけだし・・・。

 私のような素人が見ても、恐ろしく農業生産性が低いであろう事は用意に想像できます。

 こんな風景をビデオに収めているうち、金監視員と、A氏と私の3人で話し始めました。

 A氏が、「金さんは、日朝国交正常化と朝鮮半島統一ではどちらが先に実現して欲しい?」

 しばらく考えた金監視員は、「朝鮮半島統一の実現をして欲しいです。」

 「やっぱり半島統一が先なんだねー。」と話しながら、いつしか先に統一を果たした西ドイツと東ドイツの話になりました。

 西ドイツと東ドイツが統一した時の経済規模は3対1ぐらいだった事。いまだに、ドイツ国内では旧東ドイツ出身者は職業その他で厳然と差別されている事。

 これを北朝鮮と韓国に当てはめると・・

 北朝鮮と韓国では経済格差が大きすぎて、ドイツ統一以上に問題がおきるであろう事。例えば、北朝鮮と統一する事で、韓国は先進国の座から確実に転がり落ちる事。その事で北朝鮮出身者は怨嗟の対象となるだろう事。

 岩の露呈してしまった禿山、荒れ果てた農地を眺めながら・・・・。

 「北朝鮮と韓国が統一する事に日本人が意見を挟むのは内政干渉だから言わない。統一したいならすれば良い。でも、この農地がどうしようもない事は金さんも分かるでしょう。韓国の金で直すんですか?急激に経済が落ち込みつつある韓国にそんな金はないですよ。日本の植民地支配の責任だと言うんですか?」

 「・・・・・・・・・・」彼も、農地の荒廃が金親子の農業政策の失敗だと気づいているのでしょうか。黙って、窓の外を眺めていました。

 「日本の戦争責任だ!農地を直せ!と言うなら、私は国会前で座り込むし、そんな金を出そうとする国会議員を落選させるために運動するから。」

 じーっと外を見ていた金監視員は、寂しそうにバスの後ろの席に移動してゆきました。
 彼自身、どうしたら良いのか考えていたのだと思います。

 ・統一したら糞の役にも立たない、金日成金正日崇拝。そして、韓国人からの怨嗟。

 ・荒廃した国土をどうするのか?

 実は解決策はあるんですが、私はひたすら黙ってビデオを撮っていました。

 開城の食事が悪かったのか、悪路でビデオを撮影していたせいでしょうか?

 平壌に到着するころには、すっかり体調がおかしくなっていました。