板門店から程近い開城(ケソン)観光後、昼食になる。観光と言っても、高麗の古い寺のような博物館のような建物を見ただけだった。朝鮮人参など土産をちょっと売っていてが、欲しくなるような物は一つも無い。朝鮮人参の羊羹というのを買った。1個150円。日本円の小銭で支払った。
この朝鮮人参のようかん、3ねんぐらい庭で放っておかれたのではとおもうような色の褪せたパッケージ。全くおいしそうに見えない。
精巧な偽札作る技術があるなら、もう少しましな包装すればよいのにと思う。技術があったら、日本人を拉致までしなくても偽札を作れただろうが。
開城には、古い町並みが多少残っていて、その一角のレストランで食事。今回の食事だけは監視員とは別だった。
焼酎も出たし、チュチェ研とも別行動なので、非常に気分よく、金日成や金正日を酒の肴に飲んでいたら、ついつい長居をしてしまった。
「アーっ!まずいまずい!」と部屋を出ると、李・金両監視員より・・・。
「天目石さん、主体思想の勉強会は終わりましたか?」
なんだよ、聞き耳立ててるよと思う。
開城の中心の南大門から、小高い丘のてっぺんまで一直線にきれいな舗装道路が伸びている。
丘の上にたっているのは・・・
輝くばかりの金日成主席像!
しかし、道が急すぎてこの道を上る車は皆無。無駄にガソリンを遣いそうだし・・。自転車で上るのは不可能!
急すぎて、道路で遊んでいる子は四つんばいに這っているし・・・。
無用の長物ばかり作る国北朝鮮。今度来る時には、この国の金日成像が全て撤去され、人民の自転車にでもなっていて欲しいものである。
などと、思いながら、ふと脇に目をやると、子ども達同志で、ロープで身体を木に縛り付ける遊びをしている。
小さい男の子が馬鹿っていうのは、世界共通なんだなあと笑ってみていたのだが・・・。
「この子達、処刑ごっこしているんじゃないか?」
この事だけで、この子達の目の前で公開処刑が行われたんだと断言する事は出来ません。
でも、日常的に在り得ると思わせるような街が開城でした。