武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

非常識!議員報酬・市長報酬値上げの答申

1月17日に武蔵村山市報酬審議会より、市議会議員報酬を3万円、市長など特別職の報酬を2万5千円引き上げるとの答申がだされました。このご時勢にあまりにも非常識と思いましたので、先ほど市長宛に申し入れをしてきました。申し入れは副市長に直接手渡してきました。副市長によると市長・副市長の報酬については引き上げを行わないとの事です。以下、申し入れの文です。


平成20年1月23日
武蔵村山市長 荒井三男様


武蔵村山市特別職報酬等審議会の答申書について(申し入れ)


武蔵村山市議会議員 天目石要一郎
善家 裕子

平成20年1月17日に武蔵村山市特別職報酬等審議会より答申書が出された。答申について市議会議員の立場から意見を申し入れる。

1.特別職の報酬の引き上げを行わないこと

2.平成20年4月1日よりの報酬額の改正を実施しないこと。

理由
武蔵村山市特別職報酬等審議会より、平成20年1月17日に、市議会議員の報酬は3万円の増額、市長・副市長・教育長の報酬は2万5千円の増額という内容の答申書が提出された。このような答申は市民の生活実態を捉えていないとしか言いようがない。

現在、原油高騰のしわ寄せが市民の生活を直撃し、生活は困窮の度を増している。加えて、アメリカのサブプライムローン問題が拡大し、まさに世界恐慌前夜の観を呈しており、今後市民生活は益々厳しくなって行く惧れがある。

言うまでもなく、市民の声・想いを代弁し実現する事が特別職に課せられた使命である。市民が困窮している時に、共に苦難を分かち合う事こそ、市民の立場にたった市政の実現につながるのである。今回の答申は、7万武蔵村山市民の立場にたっての答申とは到底思えないのである。

具体的内容に言及させていただく。報酬が安いから優秀な人材が集まらないと答申書では述べている。報酬目当てで立候補する人材が増える方がはるかに問題である。また、戦前、地方議員は名誉職であり基本的には無報酬であった。戦前の地方議員は無能であったということか?

議員定数を削減すべきとのことであるが、削減をする事が議員の資質向上に繋がるのであろうか?すでに、武蔵村山市議会の議員定数は同規模自治体の中で非常に少なくなっている。安易な議員削減は、それだけ多様な意見の集約を困難にし、議会制民主主義の自殺行為である。

 議員報酬が少なく、議員定数が多いため昨年4月に市議会選挙が無投票になったとの見解を委員の方はもたれているようである。それならば、市議会議員よりはるかに報酬が高く、選挙区での定数の少ない県議会選挙において、全国各地で無投票という事例がなぜ発生するのであろうか?
 以上のような理由で、特別職報酬等審議会の答申書には全く説得力がない。

 加えて、市議会議員報酬の全国的な動向について述べさせていただく。全国市議会議長会が調査した「市議会議員報酬に関する調査結果(平成18年12月31日現在)」によると以下の通りである。

議員報酬全国平均
議長 51.6万円  前年度より0.3万円減
副議長  45.6万円  前年度より0.1万円減
議員 42.1万円 前年度より0.2万円減

 全国的な動向は、議員報酬増額でなく減額の傾向がある上、すでに武蔵村山市議会の議長報酬以外は、全国平均を上回っているのである。
 次に、武蔵村山市と同規模自治体の議員報酬を比較すると以下の通りである。

人口段階別(人口5万から10万)
議長  47.31万円  前年度より2.04万円減
副議長 41.54万円 前年度より2.05万円減
議員  38.75万円 前年度より1.86万円減
 
武蔵村山市議会の議員報酬はすでに全国平均を大きく上回っていることに加え、全国的な動向は大幅削減である。
 また、武蔵村山市議会の議員報酬は多摩地域で非常に低いという通念があるが、武蔵村山市より人口が多いにも関わらず、議員報酬が少ない自治体が3団体もあるのである。

清瀬市 41万8千円 人口 72,648名
稲城市 42万4千円 人口77,006名
あきるの市 43万3千円 人口80,258名

 是非、市民の立場、全国的な動向などを踏まえ、良識かつ適切な判断を望むものである。