武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

ふるさと納税サイトの手数料は、なんと12%!

 

 ふるさと納税制度が始まった時、中央官庁から村役場まで、きちんと勉強して採用された人は、皆こう思ったと思います。「これを始めさせた政治家って、一番簡単な行政学のテキストさえ読んだことないんだろうな?」と。所得の高い人ほど多くの返礼品がもらえる仕組みです。「所得の再分配」という言葉の意味を理解していたら、恥ずかしくて口にも出せません。ただの、金持ち減税策ですから。

 武蔵村山市では、ふるさと納税で入ってくる収入は例年約1400万円、一方、市外に出ていくお金は約6千万円にのぼります。減収分の75%は地方交付税で国が補填してくれますが、大幅な赤字です。

ふるさと納税サイト」を運営しているのは?

 「どんな返礼品がもらえるかな?」とふるさと納税を行う時、インターネットサイトで調べるかと思います。武蔵村山市は、「さとふる」と契約しています。そして、ふるさと納税1件につき12%も事務手数料を払っています。「ずいぶんと取るんだなあ」と感じます。さて、総務省ふるさと納税現況調査によると、ふるさと納税の広報・決済・事務にかかっている費用は、日本全体では約750億円にものぼります。それに返礼品や送料などを含めると3034億円。ふるさと納税総額の約45%にもなります。教育や福祉など自治体で使えるのは納税額の半分程度ということです。返礼品などで、少しは経済効果があるかもしれません。ですが、減収分は最終的に赤字国債の増発につながり、ツケを残します。

 ところで、「ふるさと納税サイト」って、どんな人が経営しているのでしょう。「さとふる」は「SBプレイヤーズ」というソフトバンク系企業の100%子会社です。この「SBプレイヤーズ」という会社は、最近やたらとテレビCMを目にする「オッズパーク」も100%子会社として傘下にしています。  

そこで、「さとふる」と「SBプレイヤーズ」の登記簿謄本を取ってみました。役員はソフトバンク関係者ばかりで、国や自治体の天下り、政治家などは確認できませんでした。ただ、「SBプレイヤーズ」には、ワイドショーなどにコメンテーターで出演する、事業構想大学院大学田中里沙の名前が。たくさんのテレビCMが見込めるから、彼女が出演しているのかもしれませんね。

 市役所職員健康診断費用が7年間で2倍に! その理由とは?

 市の入札結果をチェックしていて、「あれ?」と思いました。

市役所職員の健康診断の入札金額が、毎年数十万円ずつ上がってる。その結果2015年の約302万円から、今年は630万円と7年で倍増している。しかも、入札辞退や不参加ばかりで、ほとんど独占状態だ。「なにか変だぞ」と。

職員健康診断は2015年、16年は「医検会」という法人が落札しています。そして、2017年以降は「こころとからだの元気プラザ」という法人が落札し続けています。気になって、それぞれの登記簿謄本を取ってみました。すると、以前受注していた医検会は2017年(平成29年)に破産していたことがわかりました。負債総額2億3000万円あまりでした。ですので、武蔵村山市の仕事を赤字受注したので破産した訳ではないでしょう。

でも、当座の運転資金を確保するために、利益度外視で仕事を重ねていたのではないでしょうか。

市の予算は、前年度実績に基づいて算定されます。「今、受注している法人も、赤字受注を続けているのでは?」と心配になります。今の時代、「赤字でも、数年後は黒字になるから」というわけにはいきません。電子入札ですし、適正な金額になると受注競争が始まります。そして、来年度も予算増とのこと。適正な予算を積算する困難さを感じます。

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